乳がんについて

がんとは、正常な細胞の遺伝子が何らかの原因で傷つくことによってガン細胞となり、

自分勝手に増殖したり、周囲に拡がる病気です。

血液やリンパ管を通じて飛び火することもあります。これを転移といいます。

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乳腺は、赤ちゃんが生まれると、母乳を作る臓器です。乳腺にできるがんを「乳がん」といいます。

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乳がんは女性に一番多いがんで、40~50歳代をピークに発症や死亡が増加しており、

日本人女性の15人に1人くらいが生涯で乳がんにかかる危険があるといわれています。

男性も乳がんを発症することがありますが、その頻度は女性の100分の1くらいです。

乳がんは子育てや介護、仕事などに女性として一番忙しい時期にかかりやすい病気です。

だからこそ、乳がんについての正しい知識を得ることは大事です。

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「乳がん」ってどんな病気?

乳がんの多くは、母乳(乳汁)を作り出す乳腺と、乳汁を運ぶ乳管から発生します。

乳がんの発生や増殖には、女性ホルモンであるエストロゲンが大きくかかわっており、

生理(月経)、妊娠、出産、授乳の影響などがあげられます。

 

症状としては、

・乳房に固いしこりができる

・乳房に引き連れを感じる

・乳頭から血液の混ざった分泌液が出る

・乳房が赤くはれる、熱を帯びる

などで自覚されることが多いですが、まれに腕のむくみ、しびれなどが起こる場合もあります。

 

乳がんは症状のないうちにマンモグラフィー検診で指摘されることがあります。

また、体の内側にある臓器のがんと異なり、自分で気づくことが多く、

早期に見つかった場合、90%以上は治ります。

 

治療は、乳房を全部もしくは部分的にとる手術、放射線、薬の治療を、ガンの状態に応じて組み合わせて行います。

昔に比べ治療法が進歩しており、手術の負担は軽減し、薬による治療効果も高くなってきています。

また乳房をとった後に再建をする技術も進んでいます。

 

一方、乳がんが進行するとリンパ節や骨、肺、肝臓など、乳房以外の臓器にがん細胞が転移にて、

さまざまな症状を引き起こしたり、命を脅かしたりするようになります。

ですから、乳がんを早期に発見し、乳がんと診断されたなら適切な治療を行うことが大切です。

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