乳がんになりやすいのはどんな人?.
最も要大きなリスク因は遺伝的なものです。
とくに母親や姉妹に乳がんになった人がいる場合は、リスクは2倍になると言われています。
また、乳がんは一般的に次のような人がなりやすいといわれています。
・初潮年齢が早かった方(11歳以下)
・出産経験のない、または初産年齢が遅い方(30歳以上)
・閉経年齢が遅かった方(55歳以上)
これは、乳がんの発生には、女性ホルモンであるエストロゲンが大きく影響しているためです。
エストロゲンは女性の体を作るための重要な働きをしているホルモンですが、
分泌されている期間が長いほど、乳がんのリスクが高まるのです。
妊娠・授乳期には分泌が止まるため、それだけリスクが減ることになります。
閉経後はエストロゲンの分泌が止まりますが、別のホルモンが脂肪組織でエストロゲンに変わります。
したがって、閉経後の肥満もリスクの一つです。
日本では、乳がんにかかる人は30代から増加し始め、50歳前後をピークとして減少する傾向にあります。
しかし、20代でも、閉経後でも乳がんになる場合があります。年代にかかわらず、
乳がんの危険性を認識して、セルフチェックを続けることや検診を受けることが大切です。