乳がんの転移の経路は、リンパ管を経由する「リンパ行性転移」と血管を経由する「血行性転移」の2つがあります。
とくに血行性転移では、血流でがん細胞が運ばれることになり、遠く離れた臓器に転移しやすくなります。
こうした転移を「遠隔転移または遠隔再発」と呼んでいますが、転移や再発が発生しやすい臓器(部位)は次のようになっています。
- 局所(乳房内・リンパ節・胸壁)
- 骨
- 肺
- 肝臓
肺や肝臓に転移した場合は、定期検診における画像検査などで発見されることが多く、
たとえば、それが進行した際、肺では咳や息切れなど、肝臓では腹部の張りや黄疸などの症状が出てきます。
一方、骨に転移した場合は、進行すると痛みの症状が伴ってきます。とくに背骨などに転移し、
脊髄の神経が圧迫されると、痛みだけではなく、下半身の麻痺を起こすことがあります。
脳に転移した場合は、吐き気、頭痛、めまいなどの症状が現われてくるでしょう。
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